山岡家の蓋ペロペロの犯人は誰?北海道の被害店舗はどこ?特定されたの?


2024年1月15日
ラーメン山岡家と思しき店舗内で容器の蓋をなめ回す男性の動画が拡散され、物議を醸しています。
男性の正体や被害に遭った店舗の情報を調べてみました。

山岡家”蓋ペロペロ”の犯人は誰?

世間の関心を集めることとなった今回の動画がこちら。


備え付けの調味料容器の蓋と思しきものをなめた後、元に戻す様子が写っています。
動画は1月7日前後に公開。
その後、1週間余りで様々なSNSで拡がりました。

現在では、犯人の年齢や通学先を指摘するポストも散見されますが、確証が得られるような情報は見つかっていません。
(北海道内の理容専門学校を名指しするポストも拡散していますが、本ブログでは紹介しません。)

迷惑行為や犯罪行為の犯人とはいえ、氏名や住所は個人情報に該当します。慎重な取り扱いが必要ですね。

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山岡家の蓋ペロペロの被害店舗はどこ?

被害店舗と思われる店舗については、SNSを中心に『ラーメン山岡家 釧路町店』の名前が上がっています。
釧路町店の店舗内の写真がこちら。


出典:ラーメン山岡家 釧路町店

今回の被害店舗の映像と見比べてみると…
L字型のパーテーションや厨房への出入り口など、建物の類似点が多数見受けられます。
”ラーメン””ネギラーメン”といったメニュー表の文字の並びも同じですね。
(ちなみに”菜単”とは中国語で献立を意味します。)

今般の出来事に関して、「ラーメン山岡家」を運営する株式会社丸千代山岡家は”警察に相談し、対応を協議中”と発表しています。

山岡家の蓋ペロペロは何罪になるの?

世にいう”スシロー事件”以降、模倣犯が多発したペロペロ事件。
実は山岡家が被害に遭うのも今回が初めてではありません。


2021年には、男性2人組がテーブルに備え付けのニンニク容器に、いったん口にしたニンニクを吐き出す様子を撮影。
2023年7月に栃木県内で逮捕されるに至りました。
このときの罪名は威力業務妨害。
実務上、”威力”とは人の意思を制圧するに足りる勢力を示すこと、とされています。
過去には、以下のような事案で威力業務妨害の成立が認められています。

  • 営業中の商家の表をほとんど全面にわたって板囲いして看板、店灯などを街路から見えないようにし、玄関内、帳場、店の間など重要な各室内を暗黒にして営業に関する事務を不可能にしたとき(大審院 大正9年2月26日判決)
  • デパート食堂の配膳部に向かってシマヘビ20匹をまき散らし客と営業者に嫌忌畏怖の念を生じさせ、よって満員の食堂を大混乱に陥れる行為(大審院 昭和7年10月10日判決)
  • 競馬挙行を妨害する意図で馬場に幅約2メートル長さ120メートルにわたり平釘を約樽1杯分散布する行為(大審院 昭和12年2月27日判決)
  • 他人が耕作中の苗代田のあぜ2か所を各数尺にわたって鍬を用いて決壊させ、苗代田の水を放出させて稲田の生育を妨げること(広島高裁 昭和24年9月17日判決)
  • 工場内のモーター室において配電盤のスイッチを切り、織機320台の運転を止めること(大阪高裁 昭和26年10月22日判決)
  • 複数の漁協が共同で設立したイルカ対策協議会がイルカを漁業上有害な動物として捕獲し処理することは正当な業務であるから、動物愛護団体に所属する被告人が捕獲網のロープを切断するなどしてイルカ約300頭を逃走させた行為(長崎地裁佐世保支部 昭和55年5月30日判決)
  • 弁護士から、訴訟日誌、訴訟記録の存中する鞄を奪い取り、これを2か月余りの間自宅に隠匿する行為(最高裁 昭和59年3月23日)

どれも凄まじい内容ですね。

ちなみに威力業務妨害罪は抽象的危険犯。
業務が現実に妨害されたか否かの認定はきわめて困難なことから、その成立には現実に業務が妨害されたことは必要とされません。

  • 本罪の成立には現に業務妨害の結果の発生を必要とせず、業務を妨害するに足りる行為があることで足りる(最高裁 昭和28年1月30日判決)

今回の事件も、動画を見た人は飲食店の利用をためらうでしょう。
結果として店舗の正当な営利活動を妨害したといえますから、2021年の事案と同様に威力業務妨害として処理される可能性が高いのではないでしょうか。

今後の展開が気になる事件です。








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